介護の給料は安いのか。そのシステムについて

介護の給料は一般的には安いといわれています。

それは本当になの?と言われることもありますが、何人かの知り合いに聞いてもそう言っていますので、間違いはないでしょう。

ただ、介護の仕事で得られる給料が、どういう形でどのぐらい安いのかをもう少し確認する必要はあると思います。漠然と「給料が安いっ!」と思うのではなくて、「この部分をこれぐらいアップさせたい」と具体化させたほうが、改善への道筋も立てやすくなるはずです。またこうした給料の話は、これから介護の仕事を探す人、あるいは今、介護に関係する仕事に就いている人にとっても気になるところではないでしょうか。

介護士の給料は施設によっても大きく異なりますが、ここでは一般的な介護士の給料について概要を説明したいと思います。多くの介護士が働く職場で得られる給料ということで話を進めていきます。

【基本給だけだと・・・手当含めると一般的な給料に】
施設で働く介護の給料は大抵の場合、基本給と諸手当に分かれています。給料での諸手当というと、代表的なものとして、残業手当や夜勤手当、休日出勤手当などがあります。ご存じの方は多いと思いますが、今挙げた手当は、通常の基本給の1.25倍として法律で定められています。そのため、基本給が少なくても、夜勤や残業が多くなれば給与額のアップ度合いは高くなります。

施設によっては、精勤手当とか、皆勤手当、業務手当といった激励的な傾向のある手当もあります。厳密には通勤手当などもありますが、こちらは経費的な性格が強いので手当としてはカウントしません。

介護の基本給だけ見てみると、確かにかなり法外な安さである事が多いです。これでは生活していけないというような額ですね。

しかし、基本給が少なくても手当を加えればそれなりの額になるものです。夜勤手当が代表的な手当でしょう。夜勤をするたびに手当が発生します。これは施設によっても大きく異なりますが、3000円から5000円の間です。夜勤手当の額は施設によって異なります。

昼間の仕事を希望し、夜勤を断る介護士は結構多いものです。特に女性の場合は、夜勤は難しいことが多いです。また、夜勤では少人数で多くの利用者を見なければならないので負担が高いということで敬遠する人も居ます。施設によっては、夜勤をする介護士がおらず施設の運営に困ってしまうことがあります。そのため、夜勤手当は多少多めに出すことで、介護スタッフの確保をしていくことになります。

仕事量が多いのに夜勤手当が少ないとスタッフがどんどん辞めていってしまいますから、この金額であればスタッフが辞めずに残ってくれるという額が、その施設の今の夜勤手当額だと言えます。

さて夜勤は一般的に月に5回から9回ありますので、最大で25000円から45000円存在する事になります。そうなるとかなり給料もマシになってきます。

【デイサービスなどは給料が低く、特養は給料が高い】
施設の種類による給料の違いについて言いますと、夜勤がないデイサービスは給料が低い事が多いです。
逆に特別老人ホームなど夜勤もあり、その上、勤務まで過酷な施設は、手当がごっそりと出て、給料が高い事が多いです。
ただ、上に挙げたことも一般的にいえる範囲になりますので、当然ながら施設によっても大きく異なってきます。

一つだけ言えるのは、昇給、賞与、退職金があるかどうかは事前に注意して確認をした方が良いでしょう。出ると思っていた手当が出ないとなると、かなりの安い金額で働かなくてはいけません。その結果、全体としてかなり金額が落ちるのです。あとは、給料の確認をする際は、月給ベースではなく、年収ベースでも確認しておくこと。そうすることで、働きはじめたのちの、収入面での設計の狂いを避けることができます。

介護と一言でいっても、様々な施設があり、施設によっても全然違います。
また、パートで入る分にはそれなりに高額な値段である事も多く、パートで入る人も多いです。
簡単に安いとは言い切れないのです。

【不当に給料が少ない施設に注意】
介護の世界については、国から介護士の薄給を改善するために補助金が出されています。それがきちんと還元されているところでは、その分のお金が給料に上乗せされてスタッフに還元されます。ただ、一部の施設ではありますが、そうした補助金が着服されているところもあります。どの程度の還付か、また名目は何になっているかは施設によって違います。

あと、よくあるのが固定給与のタイプです。つまり、残業代が給料に含まれている支払い方法です。この方式では、最初から通常の給料よりも高めの額が設定されているので、一見『給料が良い』と思いがちです。

しかし、これが落とし穴で、完全固定給与の場合はいくら残業をしても給料がそれ以上ふえません。得てして、そういう給与体系の職場は忙しいのです。つまり、仕事が忙しくタクサン残業が発生することが分かっているから固定給与にしているとも言えます。

新たに仕事に就く際に、固定給与と言われたら基本的に断ったほうが良いです。少なくとも、『月に●●時間の残業代を含み、残業が●●時間以上発生したらそこからは残業代が発生する』という方式にすべきです。

といっても、転職に慣れていなければ、面接時に提示された給料が高いのか安いのかは自分ではわからないものです。その中で、良い転職を進めるには、自分の給料が相場よりも高いのか低いのかを知らねばなりません。とはいえ、給与の相場などは雑誌レベルでは分かるものの、本当のところどうなのかとなると自分の情報だけでは分かりづらいと思います。そんな場合は、転職支援サービスのコーディネーターに相談してみるのも1つです。コーディネーターは、多くの施設や介護士と接していますので、客観的なデータを提示してくれます。もちろん、それで転職する必要がなければ、今の職場に残ることも全く構いません。